大会名:JNCC2019 第7戦 AAGP爺ヶ岳大会
成績:COMP-A 2位 総合12位
車両:BETA RR2T 200
タイヤ:F IRC IX09GEKOTA (0.65圧) R IRC VE-33S(極低圧相当ムース)
混合オイル:elf HTX976+ 混合比 50:1

前回ほおのき大会での手の負傷などもあり、ほとんど実践練習ができなかったが、MTBの練習はそれなりにこなし、今シーズンのJNCC最終戦をむかえることになった。
しかし今大会は前日夜入り、コース下見は当日の朝重要部分のみをさっと見るにとどまる状況でレースをスタートすることになった。

スタートは3番手で1コーナーを抜け、すぐにクラスランキングトップの鈴木涼太選手をパス。
しかしこの日の涼太は明らかにスピードレンジが高く、すぐに抜き返されてしまう。
じっくりと行った4ArmStrongの効果もあり、ほとんど腕上がりすることなくレースを進めたが、実践練習が少なかった影響からかガレ登りの安定感がなく1周目に2回の転倒を喫しクラス3位に後退。
RR2Tの粘るエンジンと33Sゲコタにどうにか助けてもらって登頂という状況・・・

コースも覚え、ラインが決まり始めた2周目にはクラス2位にポジションを戻しトップ涼太との差も少し縮まったが、やはりがれ登りの安定感が無く、ミスや転倒を繰り返してはゲレンデや下りパートで取り戻すという苦しい周回を続けることとなり、トップとの差は開く一方・・・
1時間経過前の給油直後にハードクラッシュをしてしまい、ここで大きなタイムロス。 ライダー自身のフロントの接地感覚が優れない中で無理に速度域を上げてはスリップダウンというパターンのミスも頻発してしまい、このあたりから怪我によるリタイヤを避けクラス2位フィニッシュを目標に切り替えて走るプランに変更。
ウッズの下りなどは最高に楽しく乗れるが、細かなミスと転倒が相変わらず多いという本当に苦しいレースの中、どうにかクラス2位でフィニッシュを迎えた。

今シーズンの中で最も厳しい状況で迎えたレースであり、今回はしっかりとゴールすることを意識して望んだレースであった。
優勝できる可能性があればプッシュしたいところだったが、バイクセットアップ、タイヤ選択、レース前の下見やウォームアップ、実際の走りと状況的にはこれがベストであったと感じている。

総合12位は不本意ではあるが、自分の今の実力で今回の事前準備状況からすると妥当と言えるものである。
ここ最近色んなジャンルのアスリートへコーチングをする機会が増える中で、「圧倒的な実力を身につける」という言葉を使うが、自分にもこれは言えることで、多少練習時間が少なかろうが「これ」があればリザルトはもっと高い位置で安定する。自分もそうでありたい。

シーズンを振り返れば2戦目までは鈴木涼太選手の圧倒的スピードに全く敵わない中、車両をBETA RR2T200にスイッチし、この頃から機材サポートをいただけるスポンサー様も増え、車両もjonit原田メカにより素晴らしいセットアップやモディファイ、レース中のピットサポートも強化され、総合5位というリザルトを2度経験することもできた。
Aクラスでありながらもプロ意識を持ちレースに臨み、内嶋亮という名がこのエンデューロ業界で少しずつ浸透していくことが実感できたことは大きな収穫でもあった。

スポンサー様、サポートはもちろん、家族の協力もあってこそ初めてのJNCCフル参戦ができ、AA昇格を達成できたと感じています。

日野G-NET、BETA祭りなどまだまだ今シーズンも楽しいイベントがありますので、少し力を抜いて沢山の方と交流しながら来シーズンに向けて色々とプランニングできればと思います。

引き続きご支援、ご声援のほどよろしくお願いいたします。

2019振り返り
2020の展望
などなど改めてレポートさせていただきます。

photo:Kazuki Ishimoto
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