2021ChiyCupレースレポート

大会名:15th ChiyCup 栃木県足利市SMP大会
成績:PROクラス　stage1:３位　stage2：２位　総合３位
車両　Specialized KENEVO SL EXPERT CARBON 29
フロントタイヤ　TANKEN29 2.6 1.1kgf
リヤタイヤ　TANKEN29 2.6 1.15kgf
Eyewear ariete
Racewear seven
Support 富士見パノラマリゾート

栃木県足利市のSMPで行われたローカルレース「ChiyCup」にゲストライダーとしてプロクラスに参戦。

今大会のためにスペシャライズドの最新e-MTBのKenevoを準備した。
大会1週間前より自分の体格やライディングスタイルに合わせ徐々にセットアップを行った。
まずはサスペンションセッティングだがスペシャライズドには車両ごとにライダーの身長体重を入力することでサスペンションのエア圧やダンパーセッティングまで推奨値を提示してくれる便利なシステムがあり、これに従って進めることで簡単にベースセッティングを出すことができる。

また、この車両はヘッドアングルBBハイトを簡単に変更できるため、ヘッドアングルは最も寝た状態にしBBハイトは低く設定する事で、低重心化による路面追従性の向上と安定感を狙う。
素晴らしいマウンテンバイクを数多くリリースするメーカーだけあってこの時点で本当に乗りやすいバイクと感じる。
そして2年前より愛用してしているお気に入りのタイヤIRCのTANKEN29インチ2.6を前後にチューブレス仕様でセット。
ダウンヒルジオメトリーとも言えるセットアップと車体のしっかりとした剛性もあり安心感のあるマシンに仕上がった。

大会前日はレースコースを1日練習することができるため、会場入りしIRCのタイヤ展示、スペシャライズドの試乗車の準備や最近愛用している曇らないゴーグルアリエテの販売準備などを進める。

今大会は２つのダウンヒルコースをタイムアタックし合計タイムで順位を競う形式。
各コースは1分強と短いながら、強い強度で頻繁にペダリングをさせられ、コース後半はコース幅が狭く繊細なライントレースとバイクコントロールが必要となる走りごたえある内容。
試走の最初はしっかりコースを観察し、いかに転倒やスリップなどのミスによるタイムロスを無くすかをイメージしながらラインを組む。
次の段階でイメージしたラインをトレースし、不具合を洗い出し、徐々にベストラインやブレーキポイント、クリッピングポイントを探る作業を行い、更にどこで変速するかなどを決める事で自身のベストランのイメージを明確化した。
スリッピーな湿った硬い路面が数カ所と、後半に浮き砂利のコーナーの対策として、フロントタイヤの空気圧をリヤよりも若干低くし、フロントサスペンションのコンプHi、Lo共に２クリック解放側にセットし土曜日の練習を終えた。
車両も自分に合っているし、乗っていて最高に気持ちが良く楽しめているので、これが正解と感じた。

レース当日は時間を絞り、昨日のライディングの確認と少し荒れてきた箇所の再検討をメインに練習を行う。
欲張りすぎていた箇所も明確になり、しっかり減速し良いラインに入りスムーズな加速を心がけるなど、昨日よりブラッシュアップされた感覚を持ってレースランに臨む。

ステージ1
前日練習により気になっていた足の疲労感も全くなく、路面凹凸のある区間もプッシュプルとペダリングをうまくリンクさせ、無駄なくバイクを進ませる。
後半の斜度のきついダウンヒルセクションからのフラットコーナーなども、イメージ通りのライン、倒し込みタイミングにより、今持てる実力のベストは出す事ができた。
トップから0.6秒ほどの差で３位にポジション。

ステージ2は1よりもペダリング区間が多く、その後タイトコーナーが連続する細かな精度が求められるコース内容。
合間でしっかりほぐした足の筋肉はここでもしっかりペダリングする事ができ、若干のロスは感じたものの勢いを殺さず走りきりこのステージも満足できる内容のランとなり、２位。

トータルタイムでは僅差で３位表彰台獲得となった。

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ローカルレースとは言えゲストとしての役割は走りやタイムで盛り上げる事であり、そのためにはバイクセットアップなどの事前準備や効率的練習やコースと向き合い自身のベストランを追求する必要がある。
そしてこれらを実践する事こそがレースの醍醐味であると心底感じる事ができた。

もちろんやるからには優勝したいが、ミスなくベストを出せた事による満足度は高く、来季の選手活動にも好影響を与えるレース参戦となった事は大きな収穫だ。

まだまだライダーとして魅せる走りをしたいと思える機会をくださった大会主催者様、応援してくださった皆様に感謝です。

レースの楽しさを存分に味わえました！

photo:masato sumi

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