2022JNCC第1戦サザン プラザ阪下大会レースレポート

大会名:JNCC2022第1戦  サザンハリケーン プラザ阪下大会
成績:COMP-AA 10位 総合10位
公式LIVEリザルト
BIKE:KTM250SXF Jon it.モディファイ
タイヤ:F IRC IX09 Wチューブ(0.55kgf) R IRC VE33S Wチューブ(0.5kgf)
チェーン:DID
リム:DID 軽
ウェアー:ROYAL
ハンドル:ISA テーパーハンドル
セットアップ&メンテナンス:Jon it.

JNCC開幕戦が大阪プラザ阪下で行われた。
モトクロスコースがベースとなるこの大会は全9戦の年間シリーズの中でも最もモトクロス経験者が有利とされるコースであり、幼少期にモトクロス経験はあるもののライセンスを取得してレース活動を行っていたわけではない僕にとっては、上位に食い込むのが難しいと言えるコースである。
自然地形を利用し複雑な形状で様々なラインが選べるスキー場ラウンドでは自分のストロングポイントが活かせるのだが、プラザ阪下のようなコースではベストラインを外さず多くのコーナーにできたレールにしっかりと乗せてアクセルを開けることが求められると言う最も苦手とするところ。
しかし今年に入ってからコーナーをアクセルを開けて曲がると言うことを強く意識し、ヒート練習を20分から30分に伸ばしペースダウンしない練習に切り替えシーズンインに向け取り組んできたことを試す大会でもある。

車両は昨シーズンと全く同じKTM 250SXF Jon it.モディファイ車を使用し、サスペンションや各部セッティングの成熟度も高くなっていることから安心してレースに臨むことができる。

タイヤについてはタイヤ剛性とブロックコンパウンドが好みに合う09wをチョイスした。
これは今季2つの新規スキー場ラウンドがどのような路面なのかが不明確なことから、もっともレンジの広いこの09wを今季デフォルトとするつもりで今回も選択した。
リヤタイヤの33sはタイヤ剛性、ブロックコンパウンドがフロントとマッチし、丸太やがれ場のグリップにも期待しての選択。

レース会場では昨シーズン同様にiRCタイヤ交換サービスとアドバイスの出展ブースや、今季からウェアースポンサーとなった「ROYAL」の販売ブースの出展。MTBブランドSPECIALIZEDのe-MTB試乗展開に加え、大会前日にMTBコンテンツのプロデュースをさせていただき、レース以外にも多くの展開をJNCCで行うことで、より充実したレース活動へと飛躍した。
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まずは前日朝早々にe-MTBを使ってコンプクラスのコース下見を行う。
昨年とは逆回りとなり下りが多いと言う印象。
バックマーカーをパスするためヒルクライムセクションや幾つかのラインが選べる「2WAY」をじっくり下見。
また各コーナー時間経過による荒れ方なども考慮してコースレイアウトとラインを頭にいれる。

当日の午前のファンクラス終了とともに、もう一度e-MTBでコースを1周し、ファンクラス走行による荒れ具合の確認とウォームアップを行なった。
阪下のコースはほとんどe-MTBで乗っていけるため、30分ほどで下見ができるe-MTBにはとても助けられている。

昨シーズンランキング4位と言うことでゼッケン4を着け、四番目に選手紹介を受けてスタートラインに着いた。
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スタートではエンジン始動に時間がかかりほぼ最後尾スタートから短い一周目をクラス22位で通過。
しかしすぐに登場する丸太セクションで10台以上をパスし、下見をしっかり行なった効果もあり、ラインに迷うことなくこの周で8位までポジションアップすることができた。
しかし背負ったハイドレーションの吸口がジャージ内に吸い込まれ、走行中に給水ができない状態となり、諦めてピットインし吸口を出してもらうことに。
また、原因は追求中だがこのレース前半にフロント周りの硬さ、路面の弾かれ症状が強く出てしまい、思い通りにスピードアップができず11位まで後退。
30分経過あたりから体も解れ、弾かれ症状が徐々に緩和することでタイムも安定し9位を後半までキープすることになった。

フラットなエリアに作られたコーナーなどで、いつになってもアクセルが開けられない。バイクが寝ないといった攻めきれない走りを毎年繰り返してきた阪下だったが、今回はオフに意識的に取り組んだことがしっかり走りにも現れ、気持ちよくプッシュして走ることができた。

良い感触とともにレース後半に一つ前の8位を走る中島選手と1分半以上あった差が、1分、30秒、20秒と周を追うごとに詰まり始め、ラスト2周と言うところでピッタリ後ろに着くところまで追い上げることに成功。
しかし、そのラスト2周でフロント周りに違和感を感じ、それはフロントタイヤのパンクと分かった。
ホイール交換はせずにそのままできる限りのペースで走行するが、中島選手には離され、後ろからスパートをかけてきた井上選手にパスされてしまい10位というリザルトでレースを終えた。

パンクの明確な原因は定かではないが、前が見えて欲張って余計な力が入った状態で走行したことによるものと思われ、これは大きな反省と言える。

リザルトは残念ではあるが、走りの内容としては幾つかのトラブルもある中で、これまでよりも高いスピードレンジで走ることができたことや、ペースダウンする時間帯もなく3時間を走り切れたことには大きな満足感がある。
レース前には「もっとやれることがあったのではないか?」といった思いがあったが、これで少し安心し、自信を持って第2戦からも戦うことができそうだ。

多くのスポンサーやサポートに支えられ、会場ではたくさんの応援を受けてレースができることにプロライダーとして大きな喜びや意義を感じることができる。
MTBプロライダーも並行していることから、双方のテクニックや知識を流用しセッティング、ライディングに活かすことで色々な気づきもある。
これらをしっかり分析し多くのライダーに情報として届けることもこの活動の楽しみの一つでもあるので、引き続きいくつもの課題を楽しみながらクリアしレース活動を継続していきます。

引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。

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